揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「しょ、小学生が何言ってるのよっっ!?」


男と女の関係になるって事でしょ?

小学生の彼と……。


ただでさえ経験が無い上に、小学生の彼に抱かれるっていうの?


「俺とじゃ…シたくない?」


そっ、そんな悲しそうな顔しないでよっっ。


「嫌とかそんなんじゃなくて、何て言うか……」


「小学生だけど…俺も男だよ?由佳と一つになりたいんだ」


ちょっ、ちょっと待ってよ。

その言い方だと、彼は経験済みって事?


小学生だよね……?


「大丈夫。優しくするし」


そう言って、そっと抱きしめてくる彼。

いや、優しくとかそういう問題じゃないんだけどっ。


なんか、頭の中がごちゃごちゃしてる。

小学生の彼はいつの間にか大人になっているのに、高校生の私はまだまだ幼くて。


抱かれるとか、そんな頭が全然無くって。

心も体も…無防備すぎる。


「ずっと…シたかったから」


そう耳元で囁かれたと思ったら、彼はゆっくりと私の耳朶を舐めてきた。


「ひゃっ……」


くすぐったくて、思わず声が出る。

身動きとろうにも、しっかり抱きしめられているから動けない。


「かわいい」


そう言ったかと思うと、舌が首筋に下りてきていた。

ぞくぞくっとして、くすぐったいような変な感覚に襲われる。


「やぁっ……」


自分でもびっくりするような声が出た。


もしかしなくても、私…感じてるんだ。
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