揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤

chapter22

あれから、一体どれぐらいの時間が経ったのだろうか?


気が付いた時には、服が…全部脱がされていた。


裸のまま、ベッドの上で寝かされていたらしく。

布団は掛けられていたものの、私の隣には諒斗が同じく裸で眠っている。


まさか……?


そう思って慌てて起き上がろうとした時、頭に鈍い痛みが走った。


「……っ」


痛む箇所を手で押さえながら、ベッドを下りようとした時。

敷布団の白いシーツに、赤い血のようなモノが付いているのが見えた。


触ってみると、その辺りがなんだか湿っているようで。


「……!」


それが何を意味しているのか分からない程、私はオクテじゃない。

沙希から、いろいろ話は聞いている。


私が…諒斗に抱かれたという事だ。


「なん…で……?」


状況を理解するにつれ、自然と涙が零れてくる。

諒斗は、意識の無い私を無理やり抱いたんだ。


「や…だ……っ」


私を抱いていいのは、大翔君だけなのに。

こんな形で、違う人に抱かれてしまうだなんて。


「時間……」


ふと、大翔君との約束を思い出した。

慌てて時計を探すと、もう4時を過ぎている。


約束…すっぽかしちゃった……。


散らばった洋服の中から慌ててジーンズを探し出し、ポケットの携帯を取ろうとしたけれど。

そこには、携帯は入っていなかった。


「やだっ、どこ……?」


その辺りを懸命に探したけれど、見当たらない。

とりあえず、下着と洋服を身に付けてもう一度探してみた。


すると……、ゴミ箱に私の携帯が無造作に捨ててあった。


「ひどい……」


「ひどいのは、どっちだよ?」


いきなり、諒斗に声を掛けられた。
< 188 / 298 >

この作品をシェア

pagetop