揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「……」


何だろう?

一瞬、目の前が暗くなったような気がするんだけど。


「イマドキの小学生は進んでるのねぇ」


これは、お母さんの感想。


母上様、進みすぎだと思われますっ。

だって、泊まるって何よ!?泊まるって!


まぁ、まさかそんな変な関係じゃないとは思うけど……。


っていうか、何で私そんなに大翔君が気になるの?

水沢(あえて呼び捨て)にやきもちみたいな……。


もしかして、マジで惚れちゃってる?私。


私を好きだと言ってくれる高崎君より、小学生の彼女持ちの男の子のがいいわけ!?


だめだ、やっぱり私どうかしてるよ。

ずっと彼氏ができなくて、とうとうおかしくなったのかもしれない。


「姉ちゃん?」


黙り込んでしまっている私を、克也が心配そうに見てくる。


「あ、ありがと……。なんか、ちょっと調子悪いから横になってくるね」


もう、大好きなハンバーグどころじゃなかった。

ハンバーグよりも、大翔君だ。


マジで…やばいかも。


自分の部屋に向かうと、とりあえずベッドに横になることにした。

パタンと倒れ込むと、天井をぼーっと見つめる。


その間も、昨日の目があった時の大翔君の顔と、小生意気な水沢の顔が浮かんできて。


由佳さん、マジで恋愛モード入っちゃいました。
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