揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「す…き……」


吐息混じりの、囁くような声。

その艶めかしい声と顔にそそられながらも、俺は自分の欲望を抑える。


「誰の事が…好き?」


そして、再び胸の先端を外して舌を這わせていく。

彼女の体が火照っているのが、分かる。


「あっ…んっ、ひろ…と。大翔が…好き」


「俺も、由佳が好きだよ」


そして、やっと先端を口に含む。

触れられるのを待っていた体は、少しの舌の動きにも過剰に反応する。


「はぁんっ…やぁっ」


もう、俺の理性も限界だった。


「ごめん、もう無理」


ホントは、もっと優しくしてあげたかった。

抱かれる事に怯えないように、ゆっくりと気持ちと体を解きほぐしてあげたい。


だけど…そんなに余裕をかませるほど、大人じゃないから。


「今日は、もう途中でやめないよ。だから…嫌なら、今言って?」


今なら、ギリギリ理性が働く。

嫌がる由佳を、ソイツみたいに無理矢理抱いたりなんてしたくない。


「いい…よ」


俺に縋る様な、由佳の眼差し。


「大翔になら…いいよ」


そう言って、震える両手を俺の頬へと当ててきた。

温かいぬくもりが、頬から体中に伝わっていく。


これが由佳の俺への想いだって、信じていいんだよね?


「優しく…する」


「……うん」


「怖かったら、俺の背中に爪立てていいから」


「うん」


「一つに…なろう」


「うんっ」


もう一度、キスを落とす。


そしてそのまま俺は。

できる限り優しく、由佳を最後まで抱いた。
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