揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「……誰?」


これ以上怯えさせないように、できる限り冷静さを保つ。

今すぐにでもソイツを殴りに行きたくなるのを、ぐっと堪える。


「……」


言っていいものか、彼女は迷っているらしい。


「何があっても、由佳の事嫌いになんてならないから。言いたくないなら、言わなくてもいいし」


そして顔に触れていた左手で、彼女の涙を拭っていく。

とめどなく流れる涙は、すぐに俺の手を濡らしてしまう。


「とりあえず、頑張って話してくれたご褒美」


伏し目がちだった彼女の唇を塞ぎ、今度はすぐに舌を入れていく。

口内を舐め回し、遠慮がちにしている彼女の舌へと絡ませていく。


そして、俺の両手は彼女の胸をゆっくりと揉み始める。


「ふぅんっ…はぁっ……」


離れた唇から、すぐに声が漏れる。


無理矢理誰かに抱かれたという彼女を、できる限り優しく愛してあげたかった。

俺はソイツとは違うんだって、彼女の体に刻み込んでいきたいんだ。


「俺の事…好き?」


優しく胸に触れながらも、直接刺激は与えない。


「あっ…んんっ……」


疼く体に耐えるように身をよじる彼女に、もう一度尋ねる。


「俺の事、好き?」
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