月を狩る者狩られる者
月読は名前にもあるように月の神。

しかも、太陽を光とすると対の月は闇。


つまりは闇夜の月の名前とも取れる。

朔月の夜の名前。



「お前はどうしても俺とコイツを同じにしたいみたいだな?」

不機嫌そうな朔夜に、ちょっと不安になる。


「ダメ……かな?」

「そんな顔をすな。……襲いたくなる」

ため息混じりに言った朔夜は、もう一度私にキスをした。

ついばむように私の唇に触れる。



「別に構わない。お前にとっての『朔夜』は俺だけだと、何度でも教えてやるからな」

キスの合間にそう言うと、今度こそその口付けを深めた。
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