月を狩る者狩られる者
朔夜はじっと私を見たあと、視線を逸らして「悪い」と呟いた。
一応悪いとは思ってるんだ……。
そのままジト目で見続けると、朔夜は気まずそうに話し出す。
「悪かった……だがな、お前が美しすぎるのも悪いんだぞ?」
「は?」
いきなり何を言うんだろう。
美しすぎるって……いつも見てる顔のはずでしょう?
「俺が新月に魔力が増すように、お前は満月に魔力が増すらしい。望……望月は満月のことだからな……」
「それで、昨晩の私はいつもより綺麗になってたって事?」
自覚は無かったけど……。