月を狩る者狩られる者
何とか逃れられないかと拘束されている腕を何度も引っ張ってみるけど、外れる様子は無い。


普段の力があれば、これぐらい頑張れば外せそうなのに……。


私は、自分が思っている以上に弱っているのかも知れない。


「どうしよう……このままじゃ朔夜に会えない……」


やっと見つけた手がかりなのに。

朔夜がやっとのことで私に伝えてくれた情報なのに……。


私が朔夜の元に行くって、待っててって言ったのに……。



だめ、弱気になってたって何も変わらないよ……。


私はともすれば弱気になりそうな心を奮い立たせた。
< 357 / 421 >

この作品をシェア

pagetop