【完】あたしが君を守るから
美咲さんは、頬をピンクに染めて嬉しそう。
椎だって、突き放さないし...。
ライトが全てつく。
1人ポツンと立つあたし。
さっきまで側にいた、椿くんや桐もステージの上にあがってる。
後ろでは、マダムたちがあたしのことをコソコソと話している。
「今気付いたんだけど。椎様の上着...あの子が着ているものじゃない?」
「ホントね~。ワインでドレスはめちゃめちゃじゃない」
「汚らしいわ。早くつまみ出せばいいのに」
小さな声で話しているみたいだけど、こんなときはやけに聞こえるもので。
あたし...
恥ずかしい。