【完】あたしが君を守るから



う......。



答えられない...。



「...もーいい」



その行動が悔しくて、唇を噛む。



勝ち誇った笑顔を見せる彼。



「...バカ椎[シイ]のくせに」



小声で悪口を言うことで、不満を発散させるつもり。



しかし、彼は...



「だーれが、バカ椎だって?」



少し怒った口調。



やばっ、聞こえてたの??



「何でもないよぉ~」



シラを切って、近くにあった英字新聞を手に取る。


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