【完】あたしが君を守るから
家に帰ると、目の前には親父がいた。
「来い」
それだけ言って、書斎まで呼んだ。
無口な俺に、親父は溜息をついた。
「お前も知っていたんだな」
うん、と一度だけ頷く。
「これから、悠の娘についてだが。お前の養子として、あの子を引き取らないか?」
え?
眉間に皺を寄せる。
「何言ってんの? 俺の子供って、悠が喜ぶわけないだろ...?」
悠は、あの子を育てられるようになったら引き取るつもりだろうし。
俺の養子だなんて、そんなことできない。