【完】あたしが君を守るから
あ...。これって...
細かいところまでよく見えていて、誰が爆発させたのかもよく分かった。
証拠は掴んだ。
「あとは、あたしがやるしかないね」
電話越しで理玖に伝える。
《バカ!! ガキがなに言ってんだよ?! 任せられるわけないだろ??》
すぐに叱られた。
「だってー。一番、あたしが説得しやすいでしょー??」
ここは一歩も譲らない。
譲れないもん。
《はー...。分かった。好きにしろ。その代わり、こっちだってスタンバイしとくからな?》
「はーい」
理玖が折れてくれて、良かった良かった。