東京ロミオ

「せりちゃん、誰か来たんじゃない?」


夢のなかで、隆也の声が聞こえた。

私は夢と現実の間で、隆也に質問した。


「にゃ…いま、なんじ?」

「7時19分。」


そんな時間に来るなんて迷惑だな、と思うと同時に過去に、朝早めの時間に執拗なピンポンダッシュの被害にあったことを思い出した。

だから、またピンポンダッシュか何かだと思って、私は夢のなかに戻った。


「え、せりちゃん寝ちゃったの?ま、いっか。」


カタンッ

郵便受けに何か入ったのなんて、この時は気付かなかった。


この時、すぐインターホンの音に応えなくてよかったと思うなんて、私も隆也も想像しなかっただろう。
< 19 / 19 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop