†蝶龍†―1―

葵と秋穂もバッとこっちを向いた。


怪訝な顔をしていた。



「大丈夫、私を誰だと思ってるわけ?

たかがあの程度の族に私を動かせれるわけない。


私が・・・・・・・・・











この名を捨てるまでは」



そう言ったあげはの瞳には何も映っていなかった。


目の前にいる由樹達さえも。



あげはは人形のような表情で空に浮かぶ満月を見上げていた・・・・・・



< 149 / 208 >

この作品をシェア

pagetop