好きなのに伝えられない人。





礼月先生とは、運が良く あの衝撃的な話を聞いてから一度も会ってない。




このまま会わなければいいんだけど……。


生憎、今から実行委員会があるんだ…。

担当の先生は礼月先生だから必ず会う事になる。






「…秋君。実行委員会行ってくるよ…」





秋君はあたしにもたれ掛かっていた体を起こし、





「…じゃあ俺も店戻ろ」



と無表情で言った。










―――――








「……フゥ…」





特活室の前で深呼吸を一度する。

平常心…平常心。







―――ガラガラ―――




「……失礼します…」





あたしが特活室に入り、辺りを見回すと、あまり人が来てない様子。



礼月先生もいないみたい。





よっしゃっ。


心の中でガッツポーズをした。













< 6 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop