あやまち
「あっでも……、悠亜のことは責めんなよ。俺が無理矢理犯しただけだから」


「…んだとっ!?」




翔太がそう叫んだのと、腕の痛みがなくなったのはほぼ同時で……



気付いたら、目の前で翔太が渉を殴っていた。




「何すんだよっ!」


「おまえが悠亜に手を出すからだろ!?」




翔太がそう言った瞬間、渉は挑発するように、ふっと微笑んだ。




「なにが可笑しいんだよ!?」


「先にハメたのは、おまえらだろうが」


「ハメた?」


「俺が、いつ女と遊んでたって?相当遊んでたことになってるらしいじゃん」


「……」




渉のこの言葉を聞いたとたん、翔太は、さっきの勢いはどこへいってしまったのかと思うほどに、おとなしくなってしまった。

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