あやまち
.



それから一週間――…



翔太が部活から帰ってきてから、夕食を食べたあと、テレビを観ながら寛いでいたら……




ピンポーン…




と部屋中に鳴り響いたインターフォン。



無言で立ち上がって玄関へ向かう翔太の背中を視界に入れながら、小さく溜め息をついた。



翔太の機嫌を損ねないようにと、一緒にいるけれど、ほんとはもう布団に入って眠りたかった。



今日も、抱かれるのかな……



なんて考えていたら……




「悠亜、元気にしてた?」




と、懐かしい声が響いてきた。



ていうか、実際はたった三週間ぶりだから、懐かしいと言うと少し大袈裟なんだけど……



こうやって、翔太からの束縛生活を送っているからか、凄く久しぶりに会えた気がした。



でも――…

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