あやまち
こうやって外に出ていれば、普通の恋人同士の行動をするけれど……



部屋に二人きりになると……



翔太は、常にあたしの身体を求めてくる。



しかも、時間があれば何度でもする。



拒否するとキレるから、流されるままに抱かれるしかない。



一日一緒に過ごすなんて……



苦痛以外の何物でもない。



……って、あたし……



どうしよう……



翔太に対して、こんな感情を抱いてしまうなんて……



あんなに好きだったのに。



あんなに愛していたのに。



今は、その想いすらどこかへ消えてしまったように感じる。






結局この日は、観たくもないアクションものの映画を観て帰ってきた。



しかも、帰ってからは、翔太が力尽きるまで、抱かれ続けた。










あたしはもう、心も身体も限界だった――…

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