夢想物語(仮)

悪夢を食べて、

「ば、く?って、えっと…」
頭がついていけない…。
僕の頭はパンク寸前だった。そんな僕をみて、自身を獏だと名乗る男は説明し始めた。

「獏というのは、悪夢を回収する者の名称だ。悪夢を見たあとに“この夢を獏にあげます”と言えば同じような悪夢は見ないですむ。」

まだ納得できない部分はあるが、1つの矛盾を感じた。

「僕は夢のなかにいたんだ。まだ覚めてはいなかったし、夢をあげるとも言ってない…なのに、どうして」

どうして獏は僕の前に現れたんだ?

「知りたいか?」

考えていれば、獏は僕に問いかけた。教えてくれるのかと期待した目で獏を見れば獏は左手の人差し指をピッとたてて面の口元に持っていった。

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