5年前のあの日
「わかった、わかったよ。何でも言う事聞くから。何おごって欲しいんだよ?」
俺の言葉を聞いて、亜矢はさらに目を釣り上げた。

「もう、やっぱり何もわかってない」


もはや、女は理解不能な生物だ。
「おごってやる」と言われて怒るなんて。

俺は、頭を抱えて座り込んだ。

亜矢が俺を見下ろす。

「大ちゃん」
「何?」
「教えてあげようか?」
「何を?」
「大ちゃんが壊したもの」

亜矢は息を思いっきり吸い込み、空を見上げた。

「私の、気持ち」
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