空の果て
リクとカイに出会ったのは7歳の時、士官学校の入校式の日だった。

この国の子供は、5歳になると義務教育で幼等部に入らなくてはならない。
そして、それが終わると強制的に士官学校に入学させられる。

士官学校では、各人の素質を入念にチェックされる。

人の体の中には自然と共鳴できる力「魔力」と言うものが備えられているが、その力には個人差がある。

生まれつき潜在能力が高いものは「エリート」とされ、高等士官学校に無条件で進級できるのだ。

「ソラ、リクとカイよ。あなた達のお父様は軍隊の同じチームで活躍されているのよ」

先生が笑顔で2人を紹介してくれた。

赤毛に人懐っこい丸い瞳で私を興味深く見つめてきたリク。

そして、冷めた目にシルバーブロンドのカイ。

「はじめまして。ソラです」

私はできうる限りの丁寧なお辞儀をした。
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