俺様ときどき甘々!?
「あ、名前言うの忘れてました。私、愛沢 凜乃(アイザワ リノ)って言います。」
「俺、藤崎 昴。よろしくな、凜乃。」
「!?」
いきなり呼び捨てはまずかったか…?
「ごめん、いきなり呼び捨てで…」
「あ、大丈夫ですよ〜。」
「良かった。あと、敬語じゃなくていいよ、俺らタメだし。」
「じゃあ、そうするね。」
そして彼女は、また微笑んだ。
偽りもない、美しい笑顔を。
無頓着な俺のくせに、凜乃の笑顔は輝いて見えた。
「じゃあ、俺のダチが、探してると思うし、行くな。」
「あ、うん。」
「じゃあな。」
「ばいばい。」
そして俺は屋上から立ち去った。