俺様ときどき甘々!?
屋上のドアをあけると、生暖かい春の風が吹いていた。
辺りを見回すと、フェンスのほうに1人の女がいた。
長い髪が、春風によって靡いている。
さっきの女だ。
俺は、無意識にフェンスのほうに向かった。
すると、俺にきずいたのか、俺のほうを向いた。
「あれ?さっきの方…ですよね?」
彼女は、不思議そうに俺を見つめた。
「おぅ。」
「どうしてここに?」
「いま、先生に追われてるんだ。だから。」
あれ?なんで俺は名前も知らないような女と普通に話しているんだ?
「そうなんですか!?大変ですね〜」
そう言って、彼女は微笑んだ。
そこら変の女たちとは違う優しい雰囲気。
俺は、彼女が微笑んだ瞬間密かに安心感を心の中で抱いていた。