IMITATION LOVELESS -Remember-
艶-アデ-やかな顔をした憐は薄く開いた口を必死に閉じると、目を伏せた。
長い睫毛が憐のアクアマリンの瞳の光を遮ってしまう。
「憐……?」
「………」
「優夜、前も言ったが、悪戯が過ぎるぞ?」
刹那が憐を優夜から引き剥がし、自分に向き合わせる。
自分の右手と憐の左手を重ね合わせ、憐の頬に手を添える。
「悪かったな、優夜のこと…許してやってくれ」
「………」
「憐…」
憐は一言も喋らず刹那を見上げている。
光を閉ざしたままの瞳で。
「……っ」
「っ……」
「……」