IMITATION LOVELESS -Remember-
《憐! しっかりしてよ!!》
谺の真剣な声に憐は顔を上げる。
真っ白な梟が憐の頭によじ登ってきた。
《憐のバカ! あんた、二年前に護られただけじゃ飽き足らず、遂には二人の内 どちらかを殺してまで 生きようと思ってるの!?》
《谺! それじゃ 憐に死ねって言ってるようなモノだぞ!?》
《あ……》
「…………」
憐は力を無くしたように頭を下に下げる。
何も言わず、ただただ 震えるだけだった。
一滴 憐の瞳から涙が溢れた。
透明で雨に紛れない美しさを持った涙。