IMITATION LOVELESS -Remember-


真っ赤な血が木造の板に飛び散る。


「―!?」

「……す…、す…、」


憐と谺は目の前で起きた出来事に目を疑った。

美しい金髪と和服の装飾を靡かせて魑が倒れ込む。

腹部から大量の血が溢れ出す。


「魑ぁああ!!」

「……すだ…ま…?」


谺が動かない魑に駆け寄る。

誰も予想しなかった出来事に黒スーツの腕の力が弱まった。

その隙をついて 優夜と刹那が腕を振り払った。


「しまっ…!」


「「憐…! 谺…!」」


優夜は座り込んでしまっている憐に駆け寄ると急いで目を塞いだ。

刹那は魑に近寄るとシャツの袖を破き、傷口に押し付け 止血を試みた。


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