IMITATION LOVELESS -Remember-


「んん…、呼んだだけ…」

「……もう一回」

「もう一度 呼んでくれ……、俺達の名前…」


優夜と刹那は憐を抱き締める腕の力を強くする。

細い憐の体が折れてしまいそうなくらいの力強さに、憐は心から二人を愛しく思った。


「優夜…、刹那…」

「「憐…」」


憐の小さな囁きに二人は甘く痺れるような甘美な呟きで応える。


憐も優夜も刹那も、三人で幸せを感じていた。


「……ゆうや、せつな」


憐の声。

優夜と刹那が瞼を下ろした瞬間、二人の脳内に突然 言葉が響いてきた。


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