my sweet love


ガチャ

「はるー?」

そうよびかけると
中から小さな咳が聞こえてきた

私と悠は顔を見合わせて
寝室へと急いだ



急いで寝室の扉を開けると
床に倒れている覇瑠を
見つけた

「覇瑠!?」

「ゲホッご めんゴホッ」

「大丈夫だよ?
連絡くれたらすぐきたのに」

「ゴホッゴホッゲホッ」

「熱は?計った?」

そう悠が聞くと
首を小さく横に振った

そのまま悠が
体温計を取りに行った

「覇瑠?貧血だった?」

何もいわず覇瑠は
首を縦に振った

でも近くにいて
覇瑠の呼吸の荒さと
熱気を物凄く感じて
あることに気が付いた

「もしかして…
風邪っぽいのもある?」

また覇瑠は首を縦に振った

「柚?体温計あったよ」

「ありがと」
私は素早く覇瑠の
脇に体温計を挟んだ

「悠」

「ん?」

「覇瑠もこんな状態だし
悠も体調悪いんだから
今から病院いくからね?」

「えっ…わかった」

タイミング良く覇瑠の
体温計がなった

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