my sweet love


次に起きたのは
心地よい眠りの後
眩しさで
目が覚めた時だった


時計を確認すれば
指すのは
7と言う数字
もうすぐ
検温と朝食の時間


熱はもう
無さそうだが
喘息が出そうな
この状態で
見つかったらヤバイ


そう思いながらも
息苦しさは
楽になるどころか
苦しくなっていくばかり


「…ケホッ…
ハァ…ケホッケホッケホッ…
ゴホッゴホッゼェゴホッ」


そろそろヤバイと
思いながら
咳を止められないまま
ナースコールに
てを伸ばせば
先生の声が聞こえ
咳で分かったのか
一分もしない内に
部屋のドアは
音を立てた


「ゆずっ
ゆっくり呼吸して」


「ゴホッゼェはぁ
ゴホッゴホッゼェスゥ」

やろうとするけど
席が邪魔しできない…



「ゴメン
マスクつけるな」

そう言って
酸素マスクを
着けてくれた


二十分ほどして
発作は
治まった


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