星華


小学1年から小学3年までは
普通の生活だった。

友達もいて、好きな人もいて

ただ告るとかそんなん
分かんなかったし
付き合うって言葉すら知らなかった。

ただ、楽しく笑ってた。


小4の時。



私はある人と友達になった。



「なずー」

その子はいつも私をそう呼んだ

『なずな』だから『なず』

だと思う。

だから私も

「あいちゃん」

その子は『愛華』
だから『あいちゃん』って呼んで
頼ってる。

将来一緒なお店たてようか~

とか、

一緒に住もうか~

って昼休みは二人の時間になっていた

そして、それと同じように
好きな人も出来た。

転校してきた、たいき君という人。

優しくて、面白くて、
バスケをしていて、かっこよかった。



そんなとき、私の誕生日が来た。

あいちゃんが誕生日プレゼントを
くれるといったので待っていた。

でもなかなかくれなかった、
まるで私の誕生日を忘れたように。

私の誕生日を忘れてる。
くれるって言ったのに。
そんな些細なことで腹を立て

「あいちゃん、誕生日プレゼントまだ?
 くれるって言ったじゃん」


あたってしまった・・・。


「待ってよ。まだ途中なの」


そこから私たちの関係はぎくしゃく。
あいちゃんは私から逃げるように
昼休みになると姿を消した。
私は一人になった。

でも、まだ誕生日プレゼントは来なかった。


「あいちゃん!!いつになったらくれるの!」


私は怒鳴った。


あいちゃんは泣いた。

そして先生に言った。

話し合いをした。

私が悪いことになった。

それから私は一人になった。
なぜかあいちゃんはほかにも
友達がいた。

私はあいちゃんだけだった。
だからあいちゃんだけを
信じた。

それがなくなった。
初めて、友の失いを知った。

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