俺様王子と肉食彼女

大好き

「大好きだよ~」


「紗美さん、それ誰にでも言ってるんでしょ」


唯は訝しげな顔をした。


「言ってないですよ、唯ちゃんにだけです!」


わたしは断言した。




唯、ジム帰り、


「深雪ちゃん大好き!」


携帯の待受を見て、


「ジョン大好き!」


ゴールデンウィーク里帰りして、


「友達大好き!」


「ジェラス(嫉妬)ですよ~」


はむむ、はむむ~とハンカチを噛むわたしであった。
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