うそつき
「千葉さんは頭がいいし、観察力もあるからもう気づいてると思うけど…」

まことが居なくなったら、うちの知ってる、どっか湿っぽい喋り方をする橋元になってた。

「僕が思うに、彼は女性だと思うんだ。」

彼って多分、ていうか絶対まことの事や。
うちは、まことの事を守る為に橋元に立ち向かった。

「なんでそう思われるんですか?」

「はっきりした根拠はないけどね。これでも精神科医志望なんだ。だから、なんというか、僕の知識と勘がそうじゃないかと疑ってるんだ。」

まことは、その秘密はうちにしか話してないらしい。だから、まことの秘密は他の人にバレたらあかん。いくら恩師でも、まことはよく思われへんと思うもん。
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