明日もキミの、そばにいたくて。

ⅱ.お隣の居候


時は流れて4月。

「智晴、学校行こー」
「まだ用意できてねえよ」

インターホン越しに聞こえる、智晴の声。
今日から、私達は高校生。
わりと有名な高校で、遠方からやってくる人もいるらしい。

「お待たせ」

玄関が開いて智晴が出てきた。
見慣れない真新しい制服を着た智晴に、不覚にもドキッとする。
こんなに背高かったっけ?
っていうか、こんなにかっこよかったっけ?
こんなにかっこいいと、モテちゃったりして……。

「何ボケッとしてんだよ。ほら、行くぞ」

意地悪なところも健在だけど。
でも、そんなSなところも良かったりして……。
モテちゃったりして。
私、大ピンチじゃない!

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