甘い秘密をそっと教えて?
そんな話をしてる間にも時間はどんどんすぎて彼女との約束の時間になる。
「来た…」
「どのひと?」
そう言いながら樫原くんはアタシの肩越しに久我さんを探す。
「あ、あの紺色のパンツスーツの彼女?」
それらしき女性を見つけ、
彼はアタシに確かめる。
「うん…」
彼女を見つめながら返事する。
それにしても
相変わらずオトナの女のひとだ。
「へー、いかにも仕事できるオトナの女って感じ?」
どうやら、
樫原くんもそんな印象を持ったようだ。
わかってる、
だから、そんなこと、
わざわざ声に出して言うな。