大切なもの
「何時間待ってんだ!
このままここにいたら、
お前が壊れる…!」
「やだぁ…!颯太、言ったもん!
ちゃんと、来てくれる…!」
「沙和!!」

と、その時――……

「っ…」
「っ、沙和?…沙和っ!!」
沙和がふらつき、倒れた。
間一髪のところで、沙和を支えた。

「沙和!沙和…っ!!」
沙和は意識を失っていた。

「…っ、すげぇ熱…」

俺は沙和をおぶり、俺の家へ向かった。

雨の中何時間も待ってるから…

バカ…!




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