大切なもの

「沙和、今日学校行けそうか?」
「うん、平気」
「んじゃぁ、鞄取りに行くか」
「へ?」
「…一緒に行こう」
「う、うん…」

あまりにも優しく樹が笑うから……


少し、戸惑う。


樹の優しく笑う表情は…


どれだけ見ても、慣れない。


―――ドキッと、する。

「…無自覚?」
「は?」
「んーん、なんでもない♪」

私と樹は、私の家に行き、荷物を取ってから2人で学校へ向かった。





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