Spring Letter 【短編】

青春

冬休みに入った。
テストも終わって、弾けたかった私は、美沙を誘って海へ行った。

どうして私がこんな寒い時期に海へ美沙を誘ったのか?

それは、夏休みに買って使わなかった手持ち花火をする為だった。
美沙は、私が持ってきた二袋の手持ち花火を見て「周りから変な子たちって思われるよ~」と本当にやるのかといった口調で言った。

「大丈夫だって!変なのは前からだし…花火やりたいもん」
美沙と私の立場が逆転していた。

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