pure snow

「店の前で寝ちゃいそうだったところを、この麻子さんがここまで届けただけのことです」

笑ってこそいないが口角を上げている麻子の表情は、怒っているようにも呆れているようにも見えなかった。

「で?」

「そして勇樹は『うおー帰ってきたー』って叫んで、まっすぐベッドで、ご就寝されました」

そこまで言って彼女は噴出す。


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