24時間プロデュース【完】
「何でそこまで」
呆れて理由を尋ねると。
「これってさ、たかが珈琲じゃ無いと思うんだ。
…少なくとも俺の中では」
なんて意味深な返答。
「どう言う意味?」
「何て言うかさ、これは俺の前に立ちはだかる壁の一つだった訳。
平たく言えば苦手の一つで」
「うん」
「でも苦手だからって、そのまま避けて通っていても
いつかはそれから避けられない時が来るかも知れない」
上手く避けて通れる道もあるかも知れないけど、
そう呟いたあと架は珈琲を一口啜る。
そして人差し指を一本立てた。