24時間プロデュース【完】
騙されないんだからね!
キッと目付きを尖らせて、他人に近寄らない猫の様に警戒心を剥き出しにする。
「大体、プロデュースとか何とか言ってた意味もよく分かんないし…」
「…! それは、」
その言葉に男が反応を示し何か言い掛けた時だった。
「がはっ、ごほっごほっ」
目の前の男は突然噎せ出した。
え、ちょっと、何。
「どうしたんですか!?」
胸を押さえて、その場に踞る男。
肩は大きく揺れていた。