24時間プロデュース【完】
がしっ、
「…え?」
それを引き止めるかの様に、男はあたしの脹脛を掴んだ。
「どうしたんですか!?」
足を掴まれた事に驚きつつも、今一度男の方に向き直り
目線を合わせようとしゃがみ込むと。
「良い、から…
大丈、夫、だか、ら…」
そう呟いて、走る時に腕を掴んでいた
あの力強さで脹脛を掴まれた。
「でも、」
大丈夫って…
全然大丈夫そうに見えないんですけど。
男は相変わらず俯いている為、表情は見えない。
けど、