24時間プロデュース【完】
「吐、吐きそうなんですか!?」
胸に続いて、口元を押さえ出す男に
あたしはおろおろするばかり。
どうしよう、こんな時どうすれば――
すぐ人に助けを求めようとも、人気の無い場所に連れて来られた為
周りには誰も居ない。
遥か遠く、駅のホームへと階段で上がって行く人の姿がちらほら見えた。
よし、こうなったら…
「私、駅員さんか誰か呼んで来ます!
だからもう少し辛抱してください!」
叫ぶ様に告げて、男に背を向けて走り出そうとする。
と、