24時間プロデュース【完】
周りの視線が怖い。
もうバレてるんじゃ無いかって思う。
だって人の合間を縫って全速力で走ってるあたし達は注目の的だし。
そして何より深く被っている帽子が走る事によって
上がっていってて顔を隠せてない。
これではもう意味が無い。
「いちる、あの建物の裏に隠れよう!」
「うん!」
隠れ場所として選んだのはシューティングゲームの建物の裏。
“魔界の館”とおどろおどろしく描かれた看板の建物の裏に
あたしと架は滑り込む様にして回った。
はぁ、はぁ、
額から流れくる汗を手の甲で拭って息を吐く。
夕方とは言え炎天下近いこの太陽の下
全速力で走っているのだから体力の消耗が激しい。