24時間プロデュース【完】
「どうせ出なきゃならないんだし、俺達が出て来るって分かってれば
この広い園内を血眼になって探すよりも出口で待ち伏せする方が良いに決まってる」
「そっか…」
「どうする? いちる服着替える?
そのワンピースじゃ走り難いだろ?」
確かに、ワンピースに着替える前までの服は鞄の中に入ってるけど…
「ううん、大丈夫。
着替えてる間に見付かっても困るし」
「そっか…」
風が吹いてさわさわと後ろの木々を揺らす。
夏だから日の入りが遅い。
木々の隙間からはまだ明るい日差しが照り付けている。
「まだ走れる?」
「余裕だよ!」
「じゃあ次はあのジェットコースターの影まで走ろう。
さっきの場所へは引き返さないで園内を一周して出口を目指すんだ」