24時間プロデュース【完】
「分かった!」
ジェットコースターはもう最後の運転を終えていて、乗り場前には“本日は終了しました”の札が提げられている。
遥か遠くの売店にちらほらと並ぶ人が居る他
近くに人の姿は見えない。
「行くぞ」
再び架に手を引かれてジェットコースター乗り場の裏まで走った。
次はパターゴルフ場の影、ライジング・サン乗り場の後ろ、と
まるで忍者の移動の様にちょこまかちょこまかと走る。
たまにその動きに気付いた人が
ちらちらと此方を見ていて酷く落ち着かない。
いつ“架だー!!”なんて叫んで此方に走って来るか分からない。
ドキドキ、ドキドキ、
心臓の鼓動が早い。
暑くて、繋いだ手はべたべたしている筈なのに
それを気持ち悪いとは思わなくて。
お互い手は離さずにいた。