24時間プロデュース【完】
黒い鐔付きのキャップに黒いTシャツ、黒いズボンに黒い靴。
全身黒ずくめの、あの日の彼だ。
「これで信じた?」
にやっと口角を上げる彼に、こくりと頷いた。
本当に、本当に架なんだ。
「良かった会えて」
「もう、二度と会えないと思ってた…っ」
だってあたしは一般人で彼は芸能人。
あまりにも違い過ぎたから。
だから、もう二度と交わる事なんて無いと思っていたの。
あの日の出来事は遠い幻の様、奇跡に近しい一日だったから。
「うん、でもまた会えた」
「っ、たし…あたし、ずっとずっと架に逢いたかった!」
会ってもう一度、もう一度だけ話がしたかった。