24時間プロデュース【完】
観ている此方の方が胸が詰まって泣きそうになった。
特に言葉がある訳でも無く、語るのは所作だけなのに。
その動きに、表情に魅せられた。
「貴方の演技は凄いと思う。
同い年とは全然思えないもん」
こうして、実際に姿を目の当たりにした今でさえ。
それは例え、
「死ネタとか、人柄とか関係無く。
演技って言うか、貴方自身から滲み出ているオーラが。
流石“プロ”なんだな、って」
「…本当に、そう見えた?」
「うん」
「だとしたらさ、」
「うん」