24時間プロデュース【完】
「凄い、嬉し過ぎるんだけど」
眉をハの字にして照れた様に笑う高塔架は
何て言うか、とても“綺麗”だった。
流石、俳優と言うのは本当に綺麗な笑い方するものらしい。
クラスの男子の笑顔なんかとは比べものにならなかった。
…見惚れてしまいそうだ。
「嬉しい?」
「だって俺、そんな風に言われた事無かったんだ。
いつでも下っ端だと思ってたし、ドラマだって高視聴率が取れるのは
俺の御蔭とかじゃ無くて、他のキャストや原作の御蔭だと思ってた」
「そうなの…?」