【完】 After Love~恋のおとしまえ~
彼女はその後も、犬を散歩している彼を見つけるたびに、声をかけてくるようになったのだという。
「今日も小倉さんに偶然会ったよ」
彼からそんな報告を受けるたびに、私は嫌な胸騒ぎを覚えた。
「でも、その女に会ったことをわざわざ友里に報告しているあたり、男の方にやましい気はないよな。もしその女に手を出そうとしていたら、わざわざ友里に報告するはずはない。隠すだろ」
「だよね。それは私も、そう思ったんだけど……」