【完】 After Love~恋のおとしまえ~
カナさんは地元で実家の近くに住んでおり、仕事の時やこうして用事があって出かけるときなどは、実家のご両親が子どもの面倒を見てくれているのだという。
「頼る人がいないシングルマザーの方も沢山いるのに、私の環境は恵まれていると思ってます」
感謝ができる、前向きな人のようだ。
「これ、お土産です」
レストランの席につき、注文を終えると、カナさんが紙袋から包みを取り出した。
「うちの地元の方で人気のお菓子なんです。友里さん、甘いものがお好きだって聞いたから」
「わぁ、ありがとうございます」
受け取りながら、ふと思った。
――元カノである私が「甘いものが好き」ということまで、サトシはカナさんに話してるんだ。
私は、サトシの元カノの話なんて一度も聞いたことなかったな……